生命保険の基礎知識

生命保険の払込期間と猶予期間について

生命保険の申込契約が成立すると、保険契約者には保険料の支払い義務が生じます。保険料の払込みには、いろいろな方法があります。万一払込みが遅れてしまった場合でも、直ぐに保険契約が無効になるのではなく、一定の「猶予期間」が設けられています。保険料の払込みにはどのような方法があるのか、また、猶予期間とは何かを詳しくみていきましょう!

■もくじ(ページ内リンク)

保険料の払込方法の種類

保険料を前納するメリット
※保険料の前納とは
払込期日前に、将来かかる予定の保険料を一部、または全部をまとめて払い込む方法。

保険料の払込猶予期間について

保険料の払込方法の種類

保険料の払込みには、様々な払込み期間・払込み回数・払込み経路が存在します。

保険料払込みの期間 払込み回数
全期払い 保険期間中、ずっと保険料を払い込む方法 全期払いと短期払いの場合、月払い・半年払い・年払いのどれにするか、契約者が選択をする
払込方法 一時払い 全保険料を一括で払い込む方法。所定の割引がある。
短期払い 保険期間よりも短い期間で保険料を払い込む方法 保険料の前納 払込期日前に、将来かかる予定の保険料を一部、または全部をまとめて払い込む方法。所定の割引あり。

保険料を前納するメリット

払込期日がくる前に保険料を支払う前納は、保険会社所定の利率での割引があります。お金に余裕がある場合はまとめて支払うようにすると、分割で支払うよりも総支払保険料が安くなりますので、メリットがあります。

払込経路もいくつか用意されていますが、保険契約者が自由に選ぶ事が出来ます。

払込経路 自動口座振替 保険契約者の口座から、決まった期日に自動的に保険会社の口座に振り替える方法
振替送金 保険会社指定の口座に、保険料を送金する方法
持参払い 保険会社の窓口に保険契約者が直接保険料を支払いにいく方法
集金 保険会社の集金人に保険契約者が保険料を支払う方法
*取り扱いのない保険会社や、地域によっては行っていない場合があります。
団体払い 保険契約者が所属する団体を通して保険料を支払う方法。所属する団体と保険会社の間に、保険料の団体取扱契約が交わされている場合に利用できる

払込経路は、一般的に自動口座振替が使われています。保険契約者の勤務する会社が団体保険に加入している場合は、会社が保険料を給料から天引きする、という簡便な方法が取られています。払込回数は月払いが一般的ですが、割引率は年払いが1番多くなります。

保険料の払込猶予期間について

何らかの理由で保険料の払込期日に間に合わなかった場合でも、直ぐに保障がなくなる訳ではありません。払い込みがされない場合でも、一定期間は猶予期間として、猶予期間内に保険料の支払いがされれば払込期日に払い込まれたものとして、そのまま保障は継続します。

猶予期間は保険料の払込回数により異なりますが、保険約款によっては区別していない場合もあります。

月払い →  払込期日のある月の翌月1日から末日まで
半年払い・年払い  → 払込期日のある月の翌月1日から翌々月の月単位の契約応当日まで
(契約応当日が2月・6月・11月の各末日の場合は、それぞれ4月・8月・1月の各末日まで)

○ 猶予期間中に被保険者が亡くなった場合・・・
猶予期間中であれば保険は失効(効力がなくなる事)しませんので、保険金は支払われます。未払いの保険料は、保険金から差し引かれます。

○ 猶予期間が終わっても払込みがない場合は・・・
猶予期間が過ぎても保険料の払込みがされない場合、保険は失効になります。また、一部の保険では自動振替貸付が適用されるケースもあります。

自動振替貸付は、払い込み猶予期間内に保険料の支払いができなかった場合、保険会社が契約者に代わって解約返戻金の範囲内で保険料を立て替えることです。保険会社が立て替えをするため、利息が発生します。保険料と利息が解約返戻金を上回ってしまう場合は保険が失効になります。

もし、生命保険が失効してしまった場合、解約返戻金発生する場合は、それを受け取って契約終了とするか、保障を継続したい場合は復活の手続きをするか、どちらかを選択することになります。

なお、復活の手続きをする場合、失効してから3年以内であること、失効中の保険料を支払うこと、再度審査を受けることが必要になってきます。失効中の保険料が高額になってしまう際は、割引が適用になる支払い方法などもありますので、保障内容と併せていろいろな保険を検討したいものですね。

生命保険をご検討の方は生命保険比較サイト「i保険」をご覧ください。

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この記事を書いた人

奥寺 佳彦

株式会社アイ・エフ・クリエイト

日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー(AFP)