先進医療の特徴と治療費について
先進医療って聞いたことはあるけど、どんな治療があるの?実際の技術料はどのくらいかかるの?そんな疑問にお答えします!
知って安心。先進医療のポイントをご紹介いたします。
「先進医療」とはどのようなものですか?
特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術は、ある程度実績を積んで確立されると、厚生労働省に「先進医療」として定められます。
先進医療を受ける際の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されます。
一方、先進医療の技術料は公的医療保険の対象外で、全額自己負担です。
その出費は少額なものから高額なものまで医療技術、医療機関によってさまざまです。
平成29年4月1日現在では、106種類の先進医療について、当該技術の施設の要件が設定されています。
「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。 また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。
詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。
生命保険会社の「先進医療特約」とは?
「先進医療特約」は、先進医療の全額自己負担部分をカバーするためのもので、所定の限度額の範囲内で技術料に応じた実費相当額の先進医療給付金を受け取れるしくみです。 治療・手術などの時点で厚生労働省が認めた先進医療であること、厚生労働省へ届け出た医療機関であることなどが、給付の条件となります。
先進医療の自己負担のしくみ
【例】70歳未満の給与所得者で月収28万円以上53万円未満の人に、1ヵ月の医療費が300万円、そのうち先進医療の技術料部分が200万円かかった場合。技術料200万円は公的医療保険対象外です。
<生命保険文化センター「医療保障ガイド」/平成29年度>
実際の技術料はいくらかかるの?
がんの治療法にはいくつかの種類があり、外科手術で直接がんを取り除く方法や、放射線でがん細胞を殺傷する方法などがあります。最近の傾向として、がんを単に治すだけではなく、社会復帰に重点を置いた治療をめざすことが求められています。その点、重粒子線治療は、治療した臓器や周辺の組織を保全し、うまくいけばその機能も保存できるという優れた性質を持っています。
重粒子線治療の先進医療に係る費用
※先進医療に係る技術料(費用)は、その種類や実施している医療機関により異なります。
<厚生労働省第61回先進医療会議「平成29年6月30日時点における先進医療Aに係る費用/
平成29年度実績報告(平成28年7月1日~平成29年6月30日)」を元に技術料を算出>
主な先進医療と技術料
先進医療技術 | 技術料 (平均額) |
平均入院期間 | 年間実施件数 |
---|---|---|---|
陽子線治療 | 2,765,086円 | 12.6日 | 2,319件 |
重粒子線治療 | 3,149,172円 | 7.0日 | 1,558件 |
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 | 581,224円 | 1.2日 | 14,433件 |
歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法 | 65,870円 | - | 240件 |
<平成29年度先進医療技術の実績報告(平成28年7月1日~平成29年6月30日)より独自編集>
「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。
先進医療はどうやって受けるの?
先進医療は、一般的な保険診療を受けるなかで、患者が希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合に行われます。
先進医療を受ける時は、治療内容や必要な費用などについて、医療機関より説明を受けます。
説明内容について十分に納得したうえで、同意書に署名し、治療を受ける事になります。
先進医療を受けると、先進医療に係る費用、通常の治療と共通する部分についての一部負担金、食事についての標準負担額などを支払いますが、それぞれの金額を記載した領収書が発行されます。
この領収書は、税金の医療費控除を受ける場合に必要となりますので、大切に保管してください。
万一のときも安心して先進医療が受けられるように備えるには?
「先進医療保障付き医療保険」がおすすめです。
先進医療に係わる自己負担分をカバーするのが、先進医療保障の特約が付加された医療保険です。
先進医療特約は、先進医療の全額自己負担をカバーするためのもので、所定の限度額の範囲内で技術料に応じた実費相当額の先進医療給付金を受け取れるしくみです。
治療・手術の時点で厚生労働省が定めた先進医療であること、厚生労働省へ届け出た病院であることなどが、給付の条件となります。
先進医療を受けるには高額な費用がかかる治療があります。金銭的な心配をせずに望む治療を受けるには、全額自己負担となる先進医療の技術料への備えが必要です。
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