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先進医療とは?治療費用と保険の備え方

更新日:

「先進医療って聞いたことはあるけど、どんな治療があるの?」「実際の技術料はどのくらいかかるの?」そんな疑問にお答えし、知って安心な先進医療のポイントをご紹介いたします。

「先進医療」とは?

「先進医療」とは、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養で、保険給付の対象とすべきかどうかを評価中の医療です。
ある程度の実績を積み、安全性と治療効果は確保されていますが、保険診療の対象とするかはまだ検討段階です。医師が治療に適応すると診断し、患者が希望した場合に受けることができます。

先進医療を受ける際の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されますが、先進医療の技術料は対象外のため全額自己負担です。
その金額は少額なものから高額なものまで、医療技術や医療機関によってさまざまです。

2025年8月1日時点では、77種類の先進医療が存在しています。
ただし、その種類や実施医療機関は定期的に見直されるため、後に先進医療から外れる治療や、健康保険の対象となる治療もあります。
詳しくは厚生労働省のホームページをご確認ください。

ここがポイント!

  • 先進医療を受ける際の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用される
  • 先進医療の技術料は公的医療保険の対象外で、全額自己負担
  • 医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されている

先進医療の費用負担のしくみ

先述のとおり、先進医療を受ける際の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されますが、先進医療の技術料は対象外のため全額自己負担となります。
以下の具体例を参考に、費用負担のしくみを見てみましょう。

総医療費が100万円、うち先進医療にかかる費用が20万円だったケース

  • 先進医療にかかる費用(20万円)
    全額自己負担
  • 一般治療と共通する部分(80万円)
    保険として給付される部分
    • 7割(56万円)は各健康保険制度から給付
    • 3割(24万円)は患者の一部負担金

厚生労働省「先進医療の概要について」をもとにi保険作成

一般治療と共通する部分に関しては健康保険が適用となります。自己負担の限度額を超えれば、適用部分のみ高額療養費制度を利用することも可能です。

主な先進医療と実際の治療費

主な先進医療の技術としては、がん治療のための「陽子線治療」や「重粒子線治療」などが挙げられます。
それぞれの治療費は数万円のものから数百万円に及ぶものまでさまざまです。

主な先進医療と技術料

先進医療技術 1件当たりの先進医療に係る費用
(平均額)
平均
入院
期間
年間
実施
件数
陽子線治療 2,679,335円 14.7日 827件
重粒子線治療 3,144,880円 3.2日 442件
家族性アルツハイマー病の遺伝子診断 30,000円 - 14件
  • 先進医療に係る技術料(費用)は、その種類や実施している医療機関により異なります。
  • 2024年6月1日より、一部の陽子線治療・重粒子線治療は保険適用となりました。

厚生労働省「第138回先進医療会議」
「【先進医療A】令和6年6月30日時点における先進医療に係る費用 令和6年度実績報告(令和6年7月1日~令和6年6月30日)」

陽子線治療・重粒子線治療について

がんの治療法には、外科手術で直接がんを取り除く方法や、放射線でがん細胞を殺傷する方法などいくつかの種類があります。
最近では、単にがんを治すだけではなく、社会復帰に重点を置いた治療が求められるようになっています。

その点、陽子線治療・重粒子線治療は治療した臓器や周辺の組織を保全し、うまくいけばその機能も保存できるという優れた性質を持っています。

陽子線治療と重粒子線治療の違い

陽子線治療

使用する粒子:水素の原子核(陽子)

<重粒子線治療との違い>
  • 装置の特性上、多様な角度から治療できる
  • 比較的、治療による体への影響を事前に予測しやすい

重粒子線治療

使用する粒子:炭素の原子核(炭素イオン)

<陽子線治療との違い>
  • 同じ量の放射線でも、がん細胞を攻撃する力が陽子線の2~3倍強い
  • 攻撃力が強いため、陽子線治療より少ない回数で治療を完了できることが多い
  • 装置が大型のため、照射できる角度に制限がある場合がある

専門医療機関では「陽子線治療と重粒子線治療は、治療効果や適応症に大きな差はない」とされることも多いです。
どちらが適しているかは、がんの種類・場所・患者さんの状態を総合的に判断して決められます。

治療選択については、必ず専門の医師にご相談ください。

先進医療はどうやって受けるの?

先進医療は、希望すればすぐに受けられるというものではありません。
患者本人が希望して、医師がその必要性と合理性を認めた場合にのみ、施設基準を満たして厚生労働省に届け出をした保険医療機関(大学病院、国立病院、専門医療センターなど)で治療や手術などを受けられます。

治療までの流れ

  • 一般的な保険診療を受ける中で患者が希望し、医師がその必要性と合理性を認める
  • 治療内容や必要な費用などについて医療機関より説明を受ける
  • 説明内容について十分に納得したうえで、同意書に署名
  • 先進医療に係る費用、通常の治療と共通する部分についての一部負担金、食事についての標準負担額などの支払い(支払いタイミングは医療機関によって異なり、治療後に請求される場合が一般的です)
  • それぞれの金額を記載した領収書が発行される

なお、領収書は税金の医療費控除を受ける場合に必要となりますので、大切に保管しましょう。

付随する費用にご注意

先進医療の治療や手術は、厚生労働省から承認を受けた保険医療機関でしか受けられないため、遠方まで通院する必要が生じることもあります。
その場合、医療費以外にも交通費や宿泊費などが必要になります。

また、健康保険の自己負担額に高額療養費制度が適用されても、限度額の範囲内で医療費はかかります。健康保険の適用外である差額ベッド代や食事代などが加わることもあります。
そのうえで先進医療費を全額自己負担しなければならないとなると、たとえ医療保険に加入して入院や手術給付金を受け取っていても、治療内容によっては高額な支出となり、貯蓄を削ることになりかねません

先進医療が受けられるよう備えるには?

先進医療特約がおすすめ

「先進医療特約」は、先進医療の全額自己負担をカバーするための特約です。所定の限度額の範囲内で、技術料に応じた実費相当額の先進医療給付金を受け取れます。
給付を受けるには、治療・手術の時点で厚生労働省が定めた先進医療であること、厚生労働省へ届け出た病院であることなどが条件となります。

保険期間は、10年ごとに保険料が見直される「10年更新型」と、保険料が変わらない「終身型」があります。
現時点では月額数百円程度と安価ですが、長期的に見て保険料が変わることが心配な方は終身型を選ぶと安心です。

先進医療特約の必要性

大まかな先進医療の概要や頻度をふまえると、必ずしも必要とはいえません。ただし、万が一のときに高額な費用を支払うことになる可能性はあります。

「先進医療を受ける確率は低い」と言われることもあるように、患者数と実施件数を比較するとごくわずかではある一方、実際に先進医療を受けている方は年間でおよそ17万7千人います。先進医療の費用としては約119.5億円がかかっています。

厚生労働省「第138回先進医療会議」
「【先進医療A】令和6年6月30日時点における先進医療に係る費用 令和6年度実績報告(令和6年7月1日~令和6年6月30日)」

特約を付帯する際の保険料は月に数百円程度と安価で、家計への負担は少なめです。
何より「高額な費用がかかる部分に保障を持つ」ことを第一に考えるのであれば、医療保険へ加入する際には付帯した方が安心といえるでしょう。

ここがポイント!

先進医療には高額な費用がかかる治療もあります。
金銭的な心配をせずに希望する治療を受けるためには、全額自己負担となる先進医療の技術料に備えておくことが必要です。

保障内容の進化

最近では、先進医療を受けた際に一時金がプラスで受け取れたり、患者申出療養を保障対象とする商品も増えてきました。
頻度こそ低いですが、一時金として交通費や宿泊費用の補填を受け、先進医療の治療を後押しするような保障内容の進化はありがたいですね。

なお、「自由診療」といって、厚生労働省が承認していない治療や薬を使用する診療も存在します。自由診療は公的医療保険が適用されないため、全額自己負担となります。自由診療を保障対象とする特約を用意する商品も存在します。

先進医療特約を付けるときの注意点

保険会社間の重複制限

先進医療特約には保険会社による保障上限額があるため、同じ保険会社で重複して付けることはできません。

異なる保険会社との重複であれば申し込み自体は可能ですが、実際に保険金を受け取る際には2社から満額で受け取れないのが一般的です。保障の重複には注意しましょう。

医療保険とがん保険の先進医療特約、どちらを選べばいい?

医療保険以外に、がん保険にも先進医療特約が存在します(がん先進医療特約)。
がん保険に先進医療特約を付帯した場合、保障の範囲は「がん治療のみ」となります。一方、医療保険に先進医療特約を付帯した場合は、がんを含めたすべての治療が対象となります。

先進医療の保障範囲を広げたい場合は、がん保険ではなく医療保険に付帯することを検討するとよいでしょう。

まとめ

先進医療は「高度な医療技術」であるため、治療時の痛みなど身体への負担が少ないものや、高い効果が期待できる治療法も存在します。そのため、病院で薦められることや、ご自身で希望されることもあるかもしれません。

ただし、先進医療には高額な費用がかかる治療もあります。
金銭的な心配をせずに望む治療を受けるには、全額自己負担となる先進医療の技術料への備えが必要です。
いざという時の大きな経済的負担を考えると、数百円程度の手ごろな保険料で備えられる先進医療特約は、頼れるお守りとして付帯しておくと安心できると思います。

医療保険への加入や見直しをお考えなら、人気商品の資料をまとめて請求し比較検討するのがおすすめです。
ご自身に合った保障内容と保険料を見つけて、安心の備えを始めましょう。

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監修者情報

監修者

秋山 保

(CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、1種証券外務員/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

「難しいことを、やさしく。やさしいことを、深く。」をモットーに、スタッフ一同、親切・丁寧に分かりやすく
ご説明させていただきます。

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